『Bourges 1979』


Christian Vander - batterie, chant, claviers
Klaus Blasquiz - chant, percussions
Stella Vander - chant, claviers
Lisa de Luxe - chant
Maria Popkiewiscz - chant
Jean-Luc Chevalier - guitare, basse
Andre Herve - claviers
Michel Herve - basse
François Laizeau - batterie
Rene Garber - "Reverent pere Stühndëhr", presentation, saxophone, chant


 発売されてから割りと直ぐに購入したものの、「Zess」初演が入ってないし、「Retrovision」や「The Last Seven Minutes」がちょっと期待外れでガックリ来たので主要曲以外はちゃんと聴いてません。

Entrance  1:06

 客の"ワーイ、ガヤガヤ"です。MAGMAがこれをトラックに分けて収録するのはCDでは初の試みであろうかと思います。これを行う理由は、例えばクリムゾンの『USA』、フロイドの『Is There Anybody Out There?』などを思い出して頂ければ宜しいと思いますが、つまりあの興奮なワケです。「No Pussyfooting」から「LTIA, Pt.2」に雪崩れ込んだときの戦慄、「MC」からそれを踏み潰すように宣言される「In The Fresh?」への展開、ああ、懐かしい感覚ですね。

Retrovision (Attahk)  16:42

 それでこれが始まるのですが、あれ?という感じです。私の中では『Retrovision Vol.3』のこれ>BobinoDVDのこれ>BobinoCDのこれ>これ、という大小関係が成り立っています。早い話がこの音源は面白くないです。イントロで全然盛り上がってないし、音も悪くて悲しいです。
 『Retrovision Vol.3』の方はとても素晴らしいので、大抵の方は『Bobino』で聴いて終わっているでしょうから、是非お試し下さい。

The Last Seven Minutes  10:44

 罪な音源です。ブラスキスと女声によるスピード感の消されたヴォーカル・パフォーマンスはオリジナルに存在した切羽詰った息遣いや呻き声、ファルセット、絶叫といったヴァンデの表現力を遥かに下回り、曲全体をまったりした雰囲気に変えてしまっています。
 つまり05年の『Mythes & Legendes Vol.3』のこの曲って何気に凄かったんですね。あれは不自然じゃなかった。

Ürgon Gorgo  12:04

Korusz XXVI  21:07

Entrance  0:30

 再び入場。

Hhaï  10:55

Nono  8:14

Mëkanïk Dëstruktïw Kömmandöh  28:32

 イントロのピアノと共にヴァンデによるメンバー紹介が盛り上がります。そこに、女声による短いコーラスが。この時期にはもうこれが入っていたんですね。神々しい。
 この音源は全体的に良い出来栄えなのですが、「賛美歌」が終わった直後に"Ziss Unt Etnah"のリフレインが始まり、そのままゴールインしてしまう珍しい構成です。Youtubeで見られる77年の映像みたいに、途中で「ネベヤ・グダット」を挟みません。