『Baba Yaga La Sorciere』


Baba Yaga La Sorciere - Charivari Pour Voix D'Enfants  23:53

 95年に行われた結成25周年記念コンサートの目玉イベントを収録。その内容は『Mekanik Destruktiw Kommandoh』を子供達100人に歌わせるというものです。パーカッションや管楽器等も入っていますが、基本的にピアノと合唱で構成されています。
 収録時間を見て頂ければ分かると思いますが、オリジナルが40分弱であったこの曲を24分程にまとめています。しかし珍しく「Kreuhn Köhrmahn ïss dëh hündïn」(『Mekanik Kommandoh(アルバム名)』ヴァージョン)まで演奏されていて、子供達もここぞと可愛く叫んでくれているので乾いた心も潤う気持ちになります。なお、オリジナルでの、「Da Zeuhl Wortz Mëkanïk」における求心的な絶叫や「Nebëhr Gudahtt」での怒りと恐怖に歪んだ悲鳴といった表現法は取っていません。
 CD1枚にこれだけなので多少物足りなく感じるかも知れませんが、「Another Brick in The Wall Pt.2」の子供の声を鬱陶しく感じる私でもこの曲の合唱は好きなので、お薦めは出来ます。

 さて、突如このアルバムについて書こうと思った理由は、実はこのアルバムがテクノ界隈で近年ネタにされていると小耳に挟んだからです。Ricard Villalobosという人が出した『Enfants』というアルバムがありますが、これに上記の曲が使われていて、それが有名になったそうです。以下、Youtubeで検索して上位にくるものを列挙。

Ricardo Villalobos - Enfants (Gabry Ponte & Paki Rmx)


Ricardo Villalobos - Enfants (Tom Wax Beat Edit)

 といった感じです。元の『Enfants』がどういうものなのか知らないのですが、使われているのは冒頭の部分ですね。オリジナルでもそうですが、件の呪文はなかなか一筋縄ではいかないタイミングで詠唱されます。そこが良いのでしょうか。
 次は「Kohntarkosz」のスタジオ版の終盤か「Zess」で作って欲しいです。